外貨預金の特徴

みなさんは“外貨預金”って聞いたことがありますか?外貨預金とはその名の通り、日本のお金を外国のお金(ドルやユーロなど)に換えて預金をすることです。基本的には日本の貯金と同じなので、資産運用の外貨投資の中ではシンプルで一番なじみやすいものです。他の外貨投資と比べるとハードルが低く、『外貨取引ははじめて』という方におすすめです。しかし一番なじみやすいといっても、外貨の特徴もたくさんあるので注意が必要です。投資信託日経225のようにリスクもありますが、それよりも大きなメリットもたくさんあるんです!外貨預金の特徴には、次のようなものがあります。■高金利 ⇒ 日本に比べて高い金利です。■為替差益 ⇒ 為替の利益を得られます(円⇔ドルなど)。■インフレリスクの回避 ⇒ 外国の通貨を持つと、リスク分散ができます。■為替手数料 ⇒ 取引に手数料がかかります。■税金 ⇒ 利益が出た分に対して20%の税金がかかります。主な特徴をおおまかにまとめるとこのような感じです。外貨投資を行ったことがない人はなじみのない点もあるかもしれません。しかし、この後の説明で勉強していってもらえれば安全に日本の預金よりも高い利息を受け取りながら、リスクの分散を行うことができます!ここではざっくりとしか説明していませんが、これらの内容をこれから詳しく学んでいきますよ〜。まず1つ目のメリットとして、外貨預金は金利が高いことが挙げられます。ここ数年、日本の金利は“超”低金利です。普通預金の金利は、0.2%にまで落ち込んでいますから、10万円を1年間預金して、やっと200円の利子がつくということです。しかし、このすずめの涙のような利子も、時間外にATMを使うと手数料であっという間になくなってしまいますね…(汗”)。このように、国内の預金金利の状況はひどいですが、海外の預金に目を向けてみると…。外貨の金利は通貨によって違いますが、日本円より金利が高いものがたくさんあるんです!一般的に、『金利が高いほうが利回りが高くなり、よいに決まっているじゃないか』と思われるかもしれません。しかし、高金利にはそれに見合ったリスクがついているので注意してください。高金利の国の通貨は、理由があって高い金利になっていて、国自体が情勢不安があったり、インフレ率が高くなっている可能性があります。それらのリスクの分、為替による損が発生する可能性があるのです。ですので、高い金利だからといって、ラッキーと無条件に飛びつかないように注意して下さい。また、外貨預金は高金利ですが、外貨MMF、 FX外国為替証拠金取引)の方がより高金利になっているものもありますので、他の外貨商品とも比べる必要があります。外貨預金の2つ目のメリットとして、為替差益を得られることがあげられます。為替差益にてついて知らない方もいらっしゃると思うので、少し詳しく説明しますね。為替差益とは、『円の価値が高いときに外貨を買っておいて、今度は外貨の価値が高くなったときにその外貨を円に戻すと生まれる利益』のことです。例えば、1ドル=100円のときに100円払ってドルを持っておきます。ここで円安ドル高(円の価値が低くなり、ドルの価値が高くなる状態)が進み、1 ドル=110円になった時に売ると、その差の10円分儲かることになります。もし、ここで110万円分ドルを買っていたとすると、10万円の儲けになります。しかし、逆に円高に動いてしまった場合には、為替差損もあるので注意が必要です。これについては、後の章(3_1_ 外貨預金のデメリット_為替差損)で説明します。3つ目のメリットとして、インフレリスクを回避できることがあげられます。以前の章で述べたように、少子化による国力の低下など、いろいろな理由で日本はインフレ傾向になる可能性があります。円安(円の価値が低くなる状態)が進み、1ドル=100円から1ドル110円になると、今まで100円で輸入できていたものが110円ないと輸入できないことになります。その結果、多くのものを輸入に頼っている日本は物価が上がってしまうのです。これを輸入インフレといいます。しかし、このときに円をドルに換えて持っていると、1ドル=100円でドルを買っておいて、1ドル=110円のときに円に戻して利益を得ることができます。さらに円だけでなく、いくつか国の通貨を持っていると、どこかの通貨の価値が下がっても小さな被害ですみます。世界という大きな単位でポートフォリオを作って、リスク分散し、自分のお金をより安全に守ることができます。それには、他の外貨投資に比べて簡単で、とりかかりやすい外貨預金は最初に始める取引としては向いているのですが、高い手数料や自由に引き出せないとデメリットが大きいので、他の外貨取引をおすすめします。それについてもこれから話していきますね。まず一つ目のデメリットとして、為替の動きによる損として、為替差損があります。これは、さっき説明した為替差益とは逆のケースで、円高になったときに損をします。これも耳にすることが少ない言葉ですので、詳しく説明しますね。これは『円の価値が低いときに外貨を買ってしまい、その後、円の価値が高くなったときに円に戻すと生まれる損のこと』です。…言葉で説明してもわかりづらいので具体例で説明します。1ドルが115円 → 116円 → 117円 …と、円安(円の価値が下がっている状態)になっているときに、「これ以上円安になる前に、外貨を買っておこう!」と、1ドル=120円でドルを買ったとします。しかし、この後に円高(円の価値が高くなっている状態)になってしまい、115円 → 114円 → 113円 …となっているときに、「これ以上円高になる前に、外貨を円に戻そう!」と、1ドル=110円でドルを円に戻します。そうすると、1ドル=120円から1ドル=110円となってしまい、10円分の損をしてしまいます。もし、ドルの外貨預金を120万円分買っていたとすると、10万円損したことになってしまいます。このように、為替の変動によって損を出してしまうことを、為替差損といいます。2つ目のデメリットとして、外貨の売り買いに手数料がかかることが上げられます。国内の預金とは違い、銀行や証券会社が外国と取引を行うため、為替手数料を払う必要があるのです。手数料は、“円 → ドル、ドル → 円”というように、行き帰りの往復で必要です。また、通貨によって為替手数料が違いますし、銀行や証券会社によっても為替手数料が違いますので、より有利な金融機関を利用するべきだと思います。具体的な手数料については、後の章で詳しく説明(7_2_銀行の比較)します。この手数料の部分が外貨預金でネックとなることが多いので、注意が必要です。手数料は実感しにくいところなので、ここでよい方法をご紹介します。それは、手数料だけあらかじめ金利から引いておくという方法です。例えば、為替レートが1ドル=100円で、為替手数料が往復で2円かかったとします。このとき、為替手数料は1ドル(100円)を買ったうちの2%になります。この2%を金利からあらかじめ引いておくのです。この手数料を引いて、残った分が私たちの外貨預金の利益になります。つまり、2%以上の利益を出さなければ、預金をしても結局マイナスになってしまうということです。外貨取引を行う際の往復の為替レートにTTSとTTBがあります。みなさんもニュースで、「現在の為替レートは1ドル=101円32銭…」と言っているのを聞いたことがあると思います。これをTTM(中値、仲値)といい、為替手数料が引かれる前のレートになっています。中値から為替手数料を差し引いた数値をTTS(電信売相場)、TTB(電信買相場)と呼びます。TTSは日本円を外貨に換える場合、つまり外貨預金に預け入れをする場合のレートです。例えば、中値が1ドル=100円で、為替手数料が1円のとき、TTS=101円になります。逆に、外貨を日本円に換えるときに使われるのがTTBです。中値が1ドル=100円で為替手数料が1円なら、TTB=99円になります。為替手数料は往復で2円になりますね。外貨預金は、直接TTSとTTBを使って取引をするので、手数料が見えづらいです。しかし、TTS、TTBにしっかりと為替手数料が含まれていることに注意しましょう。FXという言葉を聞いたことがあるでしょうか? 最近流行の外国為替取引のことです。このFXとは、簡単に説明しますと、外国通貨を少ないお金(保証金)で売買することをいいます。このFXでの投資は大きく分けて2つあります。1.為替の変動を利用して利益を得るもの。2.外貨の金利で利益を得るもの(スワップ金利)。もうお分かりかと思いますが、2番目の外貨の金利で利益を得る方法は、まさに外貨預金と同じ意味をもつのです。FXというと、どうしても1番目の為替の変動を利用して、短期売買で利益を得るイメージがありますが、実はそうではありません。2番目の外貨の金利を利用して、長期的に運用して利益を得ている人も多いのです。そして銀行で外貨預金をするよりも、このFXを利用した方が、手数料、金利、サービスともに有利なのです。それでは銀行の外貨預金を使わずに、FXを利用することによる利点は何でしょうか?その利点についてまとめてみます。◆外貨交換の手数料が安い。銀行の外貨預金に比べて何と言ってもFXの方が手数料が安いです。その差は非常に大きく通常100分の1以下などとも言われています。例えば円をドルに交換する手数料。銀行で行うと通常2円程度かかります。これがFXを利用すると、業者にもよりますが、なんと0.01円程度(1銭)。その差は歴然としていますよね。◆金利の付き方が違う。銀行の外貨預金、多くが定期預金で運用される方も多いと思います。その場合、当たり前ですが1年定期なら金利が付くのは1年後です。しかしFXの場合は違います。金利は毎日付くのです。また業者によってはその金利のみの引き出したり、再度運用に回したりが可能です。◆レバレッジが利く。銀行でお金を預けるとき、10万円しかなければ10万円しか預金することはできません。しかしFXの場合はレバレッジといって、自分の持っている資金の何倍ものお金を外貨に交換することが可能です。ここぞという円高のときなど、自分の資金にレバレッジをかけて運用することも時には重要ですよね。もちろんレバレッジをかけずに投資することも可能です。◆インターネットで24時間取引可能。またFXの場合は24時間いつでもインタネットから取引が可能です。仕事が終わった後などに、ゆっくりと投資のスタイルを決めることができます。